トレード手法・時間軸から見るFX自動売買EAの選び方

FXのトレード手法にはさまざまの手法があります。例えばスキャルピングだとかスイングだとかそういう感じのものです。

FXの自動売買EAも適当にポジションを取るのではなく、あらかじめ組まれたプログラムに従ってトレードをするので当然ながらトレード手法があります。

逆張りや順張りという手法の分類についてはEAのロジックにもよりますし優劣が付かないので今回はトレードの時間軸における自動売買EAの選び方を紹介していきます。

主なFXトレード手法

ここからはFXのトレード手法を挙げてその手法について解説をしていきます。

トレード手法の一般的な情報以外にも個人的な意見も交えて紹介をしていくので参考になればと思います。

スキャルピング

スキャルピングは数pipsの小さな利益が取れたらすぐに決済をする手法です。

大きな利益を追及しないので、ポジションの保有時間は短くなり1回ごとのトレードリスクは小さくなります。

1回のトレードでは大きな利益を得ることができないので、トレードの回数を増やして利益を追及することになります。

また、ポジションを持っている時間が非常に短いのでスワップ金利には期待することができません。

自動売買EAではスキャルピングが最もメジャーなトレード手法で、多くのスキャルピングEAが存在しています。

代表的なスキャルピング自動売買EA

Forex White Bear V3、White Bear Z EURJPY、White Bear Z USDJPYなど

おすすめ度:★★★★★

デイトレード

デイトレードはポジションを持ってから1日以内にポジションを決済する手法です。

スキャルピングをよりもポジションを持つ時間が長いものの、デイトレードも短期売買手法に属します。

ポジションの保有時間が数時間あるので1度のトレードで数十pips以上の為替差益を得る事ができます。

しかし、ポジション保有時間が長くなることでスキャルピングよりもリスクが若干上昇します。

裁量取引ではメジャーなトレード方法ではありますが自動売買ではスキャルピングと比較して人気が低いです。

ですが、最近では徐々に優秀なデイトレードEAも発表されているので、EAとしての利用価値も高くなってきてきています。

代表的なデイトレードEA

BandCross3 EURUSD、トレンディワン・レガートなど

おすすめ度:★★★★★

スイングトレード

スイングトレードはポジションを持ってから数日間~数週間ポジションを保有するトレード手法です。

ある程度の期間ポジションを保有することになるのでトレード回数は少なくなり、1回のトレードで大きめの為替差益を狙っていくことになります。

スイングトレードはポジション保有時間が長めなので中期売買手法に属します。

裁量取引では人気が高いトレード手法ですが自動売買のトレード手法としては人気がありません。

自動売買EAで優秀なスイングトレードEAを作るのが難しいことや勝率を高くすることが難しいことが自動売買のトレード手法として人気が出ない理由です。

代表的なスイングトレードEA

特になし

おすすめ度:★★★☆☆

ポジショントレード

ポジショントレードは数ヶ月~年単位でポジションを保有するトレード手法です。

トレード回数は少なくなりますが1度のトレードで大きな利益を出すことができます。また、長期に渡るポジション保有によりスワップによる損益も大きくなります。

スワップ金利の魅力が大きいため、豪ドルなどの金利の高い通貨でのトレードが好まれる傾向があります。

ポジショントレードはスワップ目当ての主婦なども行っているトレードで、そこそこ人気のあるトレード手法です。

しかし、自動売買では全くと言っていいほど人気が無い手法です。

その理由は、長期のトレードにはファンダメンタルズがレートに大きな影響を与えるのでEAが苦手なトレードスタイルになっているからしょう。

代表的なポジショントレードEA

特になし

おすすめ度:★★☆☆☆

特殊なトレード手法

上に紹介したのが基本的なFXのトレード手法ですが、特殊なトレード手法もあるので紹介をしていきます。

特に、今から紹介する3つの特殊なトレード手法はEAに利用されることが多いので、自動売買に興味がある人は知っておくべきでしょう。

下の3つのトレード手法は上に紹介したトレードに当てはめるとスイングトレードに分類されることが多いですが、特別枠ということで別で紹介をします。

ナンピン

ナンピンはポジションを持ち、そのポジションに含み損が発生した場合に、現在のポジションと同方向のポジションを更に持つトレード方法です。

ナンピンを行うことでポジションは大きくなるものの、ポジションの平均取得価格を抑えることができます。

つまり、図で表すとこんな感じ。

最初に125.0で買いポジションを持ち、その後為替レートが低下して124.0で買い増しをするというトレード手法がナンピンです。

ナンピンの利点はポジションの平均取得価格を低下させることができる点です。

例えばこの後、さらに為替レートが123.0まで低下して買い増しをして、為替レートが125.0に戻った時は大きな利益を得ることができます。

また、この場合には為替レートが124.0に戻った時に損益がプラマイ0になるので、この時点でポジションを決済することができます。

つまりナンピンを使えば、最初に取ったポジションよりも不利な為替レートで決済をしても利益を得ることができるということです。

しかし、ナンピンにはリスクがあります。

それは、買い増しを続けるとポジションがどんどんと大きくなってしまうことです。

買い増しを続けて、為替レートが戻って来れば問題は無いですが相場が一方向に動く事はよくあることです。

ナンピンのリスクを図で表すとこんな感じ。

つまり、買い増しを続けても為替レートが戻ってこない場合には、最悪資金がショートして口座の金が全てなくなることになります。

もちろん途中で損切りをすれば全ての資金を失うことは無いですが、大ダメージを負うことは避けられません。

ナンピンはハイリスクなトレード手法ではありますが、実はナンピンEAの数はかなり多く人気が高いです。

その理由は、ナンピンEAが負けにくく見た目の成績が良いものになりがちだからです。

ナンピンはポジションが大きくなる代わりに平均取得価格が低くなるので、最初に取ったポジションより為替レートが悪くても勝つことができます。

つまり、リスクが大きい代わりに勝率は非常に高くなる傾向にあります。

そういった理由でナンピンEAの見た目の成績は良くなりますが、1度の取引に失敗すると今までの利益を全て吐き出してしまうこともあります。

例えば、100個のナンピンEAが発表されたとすれば、その内の数個は数年間負けなしで稼働することになるでしょう。

その負けなしのEAが優秀なEAとして評価されて人気EAとなるわけですが、実際には生き残れたのは運の要素も大きく、今後も生き残れるかは不明です。

上級者はまだしも、自動売買初心者は自動売買でリスクを取りすぎるのは避けるべきでしょう。

それは、大きなリスクを負うのであれば、プログラム任せにするのではなくFX・株なりの勉強をして自らの手でポジションを持つ選択をするべきだと個人的には思っているからです。

ナンピンEAは人気があってもオススメはしないというのが僕のスタンスです。

おすすめ度:★☆☆☆☆

マーチンゲール(マーチン)

マーチンゲール(通称:マーチン)はナンピンよりも更に積極的にリスクを取りに行くトレード手法です(マーチンはナンピンの一種でもあります)

マーチンはナンピンと同じように逆方向に為替レートが動いた時にポジションを追加するのですが追加するポジションのサイズが倍加する点で異なります。

つまり、図て表すとこんな感じ。

プラマイゼロライン・ポジションの平均取得価格の計算方法は、(125+124×2+123×4)÷7=123.57…となります。

最初のポジションサイズを1とすると、2つ目は2になり、3つ目は4、4つ目は8というようにポジションサイズが倍々になっていきます。

マーチンゲール手法を使えば少し為替レートが良い方向に動いただけで利益を出すことが可能になります。

つまり、単純なナンピンよりも更に利益を得やすくなります。

しかし、ポジションサイズが異常な早さで増えていくのでリクスは単純なナンピンよりも圧倒的に高いです。

例えばボジションを6回持ったとすると、1+2+4+8+16+32=63となり、最初のポジションの63倍のポジションを持つことになります。

リスクが非常に高いが、マーチンEAの見た目上の成績は非常によいものになるので人気は高いです。

「リーマン・ショックでも破綻しない実績!」とか言われるとスゲーと思うかもしれないが、動きが大きい時にポジションもってなければ破綻はしません。

「リーマン・ショックの時にポジションを持っていなかった」=「このEAはリーマン・ショックも耐えました!」みたいな言い方もできます。

そういうキャッチコピーって何とでも言えるんだよなぁ!?

当然ではありますが、マーチンゲール系のEAは個人的には、全くオススメできないタイプのEAです。

おすすめ度:★☆☆☆☆

トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)

トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)とは自動売買のトレード手法の1つです。

ある為替レートになったら買い、ある為替レートになったら売る」という予約注文を複数出しておいて相場がその値段になったら自動でトレードがされるという手法です。

図で表すとこんな感じ。

手法はナンピンに近いですがポジションを徐々に決済していくのがトラリピの特徴です。

沢山のイフダン注文をトラップの用に仕掛けてトレードを繰り返すので「トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)」と呼ばれています。

このトレード手法は「上昇した為替レートは元に戻ることが多い」という仕組みを利用したもので、実際有効な場面も多いです。

しかし、沢山のポジションを抱えたままレートが戻らなければ損失は大きなものになるリスクの大きな手法です。

実際トラリピの実践者は多く、サービスを提供している業者もトラリピを強く推奨していますが個人的にはあまりオススメしないです

その理由は、大きなリスクを抱えてまで自動売買で儲けようとするメリットを感じないからです。

因みに「トラリピ(トラップ・リピート・イフダン)」という名前は国内のFX業者「マネースクエアジャパン」が特許・商標登録をしているので、他の企業はこのサービスを提供することができません。

代表的なトラリピサービス提供業者

マネースクエアジャパンのみ

おすすめ度:★☆☆☆☆

まとめ:FX自動売買EAの選び方(トレード手法編)

FX自動売買EAのトレード手法を紹介はこれで終わりです。

世の中には多くのEAがありますが、基本的にはそのEAのトレード手法は上に紹介したどれかに当てはまります。

個人的にオススメするのは「スキャルピング」「デイトレード」で、僕が使っているEAもこの2つのトレード手法のEAだけです。

逆にオススメしないのは「ナンピン」や「マーチン」タイプのEAです。

自動売買初心者はナンピンやマーチンの成績の凄さに惹かれて利用する人も多いですがリスクの大きさをしっかりと理解しておくべきです。

ナンピンやマーチンは一度の負けが致命的な負けになってしまうので、大げさに言えば100勝1敗でも口座が破綻することもあります。

リスクのある取引をするのであればプログラム任せにするのではなく裁量取引の勉強をして自分の手でポジションをとるようにした方がよいでしょう。

以上、FX自動売買EAの選び方(トレード手法編)でした。

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