僕がスワップトレードをしない8つの理由

FXには大きく分けて3つのトレードスタイルがあります。

それは、自動売買(システムトレード)裁量トレードスワップトレードの3つです。

スワップトレードも広義には裁量トレードの中に含まれますが、ここでの「裁量トレード」は、為替レートの上下で発生する為替差益で利益を得るトレードスタイルに限定します。

僕は自動売買でFXを開始して、それからしばらくして裁量トレード(スキャルピング・デイトレ)をするようになりました。

自動売買、裁量トレードと手を出してきましたが、僕はスワップトレードには手を出していないです。

今回は、どうしてスワップトレードに手を出さないのかということをスワップトレードのメリット・デメリットを交えて紹介していこうと思います。

この記事は、これからスワップトレードを始めようと考えている人にはそれなりに参考になるのではないかと思います。

スワップトレードとは?

まずは「スワップトレード」について簡単に説明しておきます。

スワップトレードとは、スワップポイント(スワップ金利とも言う)を得ることを目的としたトレードのことです。

国にはそれぞれの政策金利があり、FXでポジションを持つことによってその通貨流通国の政策金利に応じた金利を受け取ることができます。

スワップ仕組み画像

つまり、日本円(政策金利が低い)を売ってトルコリラ(政策金利が高い)を買えば、高いスワップポイントを受け取ることができるということです。

このスワップポイントはポジションを持っている限り毎日発生するので、ポジションを持ったら放置をしているだけで利益を出すことができます。

スワップポイント目当てでFXを始める人も多いようで、FX業者は顧客獲得のために高いスワップポイントを提供するサービスを実施して競争をしています。

スワップはどれくらいの利益になる?

「スワップトレードの利益はどの程度になるか」ということはポジションのサイズによって変わることなので、一概にこれくらいとは言えません。

目安としては、トルコリラや南アフリカランドなどの高いスワップポイントがもらえる通貨をレバレッジ1倍で購入した場合にはスワップポイントは年間で投資額の5~10%になります。

ここにレバレッジをかけていけば、スワップポイントけで年間30%の利益を得るというようなことも可能です。

ただポジションを持って放置しているだけで利益が出るのだから旨い話だと思う人もいるでしょう。。

別の記事でスワップで得られる不労所得の可能性について詳しく書いているので、興味がある人はそちらも読んでもらえればと思います。

関連記事:トルコリラ円の為替チャートから見る不労所得の可能性

スワップトレードは絶対勝てる?

スワップトレードはポジションを持っている限り、毎日スワップポイントが付与され利益が発生します。

ですが、スワップトレードは絶対勝てるというわけではありません。

もらえるスワップポイントよりも大きな為替差損が発生した場合は、総合収支はマイナスになります。

例えば、トルコリラ円を購入して年間9%のスワップポイントがもらえたとしても、年間で為替レートが10%下落したら総合では1%の負けになります。

ということで、スワップトレードは万能なトレードスタイルというわけではありません。

スワップトレードと利益について

それでも、ポジションを持っているだけで利益が発生するというのは大きなメリットです。

年間9%のスワップポイントがもらえるポジションを11年間持ち続ければ、投資額を回収できる上に残っているポジションの評価額が利益になります。

もし、11年後も為替レートが変わっていなければ資金が2倍になるし、為替レートが上昇していればその分だけプラスが増えることになります。

ということで、スワップトレードは長期的な運用を目指すような人に好まれています。

また、為替レートの上下の動きが読めなくてもポジションさえ持っていれば良いので、FX初心者に好まれる傾向もあります。

僕がスワップトレードをしない8つの理由

ここまで、スワップトレードがどういうものなのかということについて解説をしてきました(メリット重視で)。

ここからは、本題である「僕がスワップトレードをしない8つの理由」について書いていきます。

個人的な意見を多く含む情報ではあるが、これからスワップトレードを始めようと考えている人にはそれなりに参考になるのではないかと思います。

1.新興国通貨はリスキー

危険

新興国通貨とは、文字通り「新興国で流通している通貨」のことです。

基本的に、新興国では資本の流出を防ぐために、高い政策金利が設定されています(トルコ、南アフリカ、ブラジルなど)

新興国は先進国よりも情勢が不安だったり、経済的に問題があったりするので通貨自体の魅力が少ないです。

なので、高い金利を設定して自国からの資金流出を防ぎ、他国からの資金流入を目指しています。

そして、先進国の金利は軒並み低いので、スワップトレードでは「新興国通貨」を利用してトレードをする必要があります。

新興国通貨は流動性・流通量が低く、経済危機が起こると大量に売られてレートが暴落するなどの比較的リスクが高い通貨です。

もちろん、経済危機が起こった場合には先進国の通貨も影響を受けますが、新興国通貨への影響は先進国通貨の影響と比較してはるかに大きいです。

新興国通貨はリスキーな通貨だから、個人的にはあまり触りたくない通貨だと思っています。

関連記事:南アランド円のチャートから見る新興国通貨の危険

2.新興国通貨はどれも下げトレンド

スワップトレードでは、スワップポイントをもらうために「新興国通貨を買う」トレードをする必要があります。

その上で、その新興国通貨の価値が上昇すれば、スワップに加えて為替差益も得ることができます。

逆に、その新興国通貨の価値が下落すれば、為替差損が発生してスワップの旨みが減ることになります。

ここで注目したいのは、長期的に見て新興国通貨の価値は低下しているということです。

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上の画像は南アフリカランド/日本円(ZER/JPY)の月足チャート(2005年~2015年)です。

このチャートを見れば分かる通り、長期的に見て南アフリカランド/日本円は明らかに下げトレンドになっています。

ブラジルレアル/日本円やトルコリラ/日本円も同じように、長期的な下げトレンドを形成しています。

もちろん、ここから反転して上昇トレンドが始まる可能性もありますが今のところその傾向は見えていません。

下げトレンドが続く限りスワップがもらえても為替差損が発生するので、スワップトレードの旨みが薄まってしまいます。

3.長期的にポジションを持つ必要がある

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スワップトレードは、スワップポイントを貰うために年単位でポジションを持ち続ける必要があります。

長期的にポジションを持つということはそれだけで大きなリスクになります。

たとえば、リーマン・ショックなどの世界経済に大きな影響のある事件が起きた場合、為替レートは大きく変動します。

その際、ポジションを持っていなければ口座資金への影響はないですが、ポジションを持っていれば大きな影響を受けます。

スワップトレードはポジションを持つ期間が長いので、それだけ経済危機に巻き込まれる確率が高くなってしまうということです。

さらに新興国通貨は基本的に経済危機が起こった場合にはリスクオフで投げ売りされて暴落する傾向にあります。

つまり、スワップトレード実践時に経済危機が起こった場合には大きなダメージを受けることになるということですね。

4.一度負けたら挽回が厳しい

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スワップトレードは1度の負けが致命的な負けになることが多いです。

その理由は、スワップを貰うためには多少の含み損があってもポジションを持ち続ける必要があるからです。

少し含み損が発生したからといって、ポジションを決済していたら長期でポジションを持つことは難しいです。

長期的に見ても新興国通貨は下げトレンドだし、多くのスワップトレーダーは含み損に耐えながらスワップを受け取っています。

その中には、かなり大きな含み損を抱えている人もいます。

大きな含み損を持ったポジションを損切りした場合、口座残高は大きなダメージを受けることになります。

そうなると次回のトレードで持てるポジションは小さくなってしまい、当然もらえるスワップは少なくなります。

そもそもスワップは毎日の小さな利益を積み重ねていくものなので、途中で大きなロスカットがあると挽回ができなくなってしまいます。

中には含み損に耐え続けた結果、強制ロスカットになった人もいるでしょう。

1回の負けが痛すぎる上に、その負けが挽回できないような状況になるトレードは個人的に好みではないです。

5.ハイリスク・ローリターン

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上に書いたことからも分かるように、スワップトレードは比較的ハイリスクなトレードスタイルです。

しかし、そのリターンとなるスワップポイントは大きなものではありません。

もちろん、ロスカットが無く長期的にポジションを保有し続けることができれば、何もしなくてもそれなりの利益を出すことができます。

しかし、新興国通貨は過去に何度か大暴落をしているし長期的に下げ続けています。

このような状況から見てもスワップトレードはハイリスク・ローリターンであると言えるだろう(もちろんポジションサイズによってはリスクを十分に抑えることは可能ですが)

6.資金を複利で回すことが難しい

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スワップトレードは、基本的に資金を複利で回すことが難しいというデメリットがあります。

普通の裁量トレードや自動売買であれば、利益が出たらその利益を利用してさらに大きな利益を目指すことが容易です。

例えば、1ヶ月で3%の利益が出るトレードを複利で回して1年間(12ヶ月)続ければ、年利は約42.6%になります。

さらに、このトレードを2年続ければ利益は初期投資額の約2倍に、3年続ければ2.9倍に、4年続ければ4.1倍に、5年続ければ5.9倍に、6年続ければ8.4倍にと雪だるま式に利益が大きくなります。

1ヶ月3%というわずかな利益であっても、トレードの利益を複利で回していくことによって、大きなものにすることができるということですね。

一方、スワップトレードは利益を複利で回すことは難しいです。

もちろん、発生したスワップポイントでポジションを積み増しすることで、資金を複利で回すことは可能です。

しかし、スワップトレードはポジションを守ることが重要なので、リスクを上げるポジションの追加はしない方が良いケースが多いです。

というような状況もあり、スワップトレードは資金を複利で回すことが難しく、利益を大きくすることが難しいと言えます

7.資金が縛られる

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スワップトレードをする場合には、ポジションを維持するためにポジションに見合った資金を維持しておく必要があります。

なので、スワップトレードをすると他の投資に回す資金が減ってしまいます。

どんな投資でも資金が縛られるのは同様だが、スワップトレードの場合にはポジション維持が大切なので縛りが強いです。

8.ファンダメンタルズ分析が難しい

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長期にポジションを保有するトレードをする場合には、ファンダメンタルズ分析が重要になります。

ファンダメンタルズ分析というのは、国際情勢(経済・金利など)を分析することで為替レートの上下を予想する方法です。

例えば「あの国は借金がいくらあって危ない」だとか「あの国は今インフレだからそのうちに金利を上げる」みたいな情報を収集してレートの上下を予想するという感じ。

ファンダメンタルズ分析というのはものすごく難しいです。

どれくらい難しいかというと、経済の専門家でも長期のファンダメンタルズ分析は正しくできない程に難しい。

一年の始めに経済アナリストみたいな人達が一斉にドル円のレート予想しますが、人によって予想は大きく割れるし大半が予想を外してしまいます。

専門家の1年後の予想すらままならないのに、一般投資家の数年後の予想が当たるはずがないでしょう。

それに、僕はトレードで短期のテクニカル分析しかしないので国際情勢などの情報には弱く、的確なファンダメンタルズ分析ができません。

ファンダメンタルズ分析は面白そうだし興味が無いわけではないですが、自分のファンダメンタルズ分析でトレードしても勝てる気はしないです。

関連記事:テクニカル分析とファンダメンタルズ分析で相場の動きを予測する

スワップトレードは難しい

ここまで、僕がスワップトレードをしない理由を8つ紹介してそれぞれの理由を解説しました。

スワップトレードは新興国通貨を買いポジションで持ってホールドするだけの単純なトレードですが、スワップトレードで大きな利益を得ることはかなり難しいです。

タイトルでは「僕がスワップトレードをしない8つの理由」と書きましたが、スワップトレードを「しない」のではなく「難しくてできない」というのが正直なところです。

スワップトレードで大きな利益を求めようとすればロスカットの危険性が増しますし、危険を避けるためにポジションを小さくすれば利益が小さくなってしまいます。

なので、スワップトレードでそれなりの利益を出すためには、正確なファンダメンタルズ分析能力と高い資金管理能力が必要になります。

さらに、相場に暴落が起こって大きな損失が発生した場合には、損失に耐えるメンタルも必要になります。

僕は今までずっと短期トレードしかしてこなかったので含み損に耐えるメンタルは無いし、ファンダメンタルズ分析もできません(資金管理能力は多分それなりにはある)

そんな感じで、スワップトレードは「しない」のではなく「難しくてできない」という理由もあり手を出していないという面もあります。

フワップトレードは初心者向けか?

疑問

スワップトレードは初心者向け」という情報を見かけることがあるが、その情報について僕が思うことを簡単に書いておこうと思います。

上に書いたように、スワップトレードは「正確なファンダメンタルズ分析能力」「資金管理能力」「高いストレス耐性」が無いと大きな利益を出すのは難しいです。

この3つの能力が必要なことから、スワップトレードで「大きな利益を出す」のは初心者には難しいと考えています。

だが、小さな利益を出すことが目的であれば、スワップトレードは初心者にも始めやすいトレードスタイルと言えます。

極端な例にはなるが、例えば、南アランド/日本円(ZER/JPY)のレートが0.1円まで下がっても強制ロスカットされないようなポジションを持てば、かなりの低リスクでスワップポイントをもらい続けることができます。

もちろん、リスクを下げれば得られるリターンは減少しますが、最初からリスクをかけてトレードを実践すべきではないです。

個人的には、大きな利益を追及しないのであれば、スワップトレードは初心者向けのトレードスタイルであると言えると思います。

まとめ

スワップトレードはポジションを持っているだけで利益が発生するという大きなメリットを持ったトレードスタイルです。

ですが、上に書いたようにデメリットもたくさんあるし、初心者(僕も含め)には大きな利益を追及することが難しいという側面もある。

なので、これからスワップトレードを始めようという人は、最初は低リスクでのトレードを心がけるようにすることをオススメします。

利益を追及するのは、スワップトレードを続けて大きな利益を出す能力を身につけられてからで十分です。

ということで、長々と書きましたが「僕がスワップトレードをしない8つの理由」は以上です。

正直なところ、スワップで不労所得生活は羨ましいが、今の相場状況と僕の実力ではスワップトレードで勝てる気がしないです(もしかしたらブログネタのために負けるつもりで少額スワップトレードを始めるかもしれませんが)

以上、この無駄に長い記事が誰か1人にでも参考になれば幸いです

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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