FXにおけるチャートの構造と通貨の流れの認識について

雑記・日記

どうも、またも真面目に記事を更新している僕です。今回は主に裁量トレードの話。

以前あった身内での勉強会(僕以外全員株勢)で何か発表する必要があり、その際に使った資料と話したことを記事にしていきます。メチャクチャ前にいつか内容をまとめて記事にしますっていってたけど、ようやくその時が来たようです。

FXの裁量トレードをする人にとっては、割と学びのある記事になるのではないかと思います。すでに裁量トレードで勝ってるって人はたぶん学びは無いです。

内容としては、チャートの構造とか認識における基本的な話になるわけですが、以外とこういうことって本にかかれてないので…。これからFXやって行こうという株勢にとっても知っておいて損はない内容になっていると思います。

ちなみに全員発表後に優秀発表者の投票を行った際には、僕の発表の得票数が最多で会議室代が免除されました<(`^´)>エッヘン

では、スライドと共に話した内容まとめていきます。なんとなく対話形式でまとめた方が分かりやすいと思ったので、実際には対話がなかった部分も勝手にねつ造して記事にしました。

勉強会発表内容まとめ

発表内容の趣旨

のぶろう
のぶろう

今回の内容は主に2つあるんですが、内容は両方ともFXになっています。
FX経験者の方が少ないと思うので、基本的な話がメインになるとは思いますが、「株のテクニカル短期トレードで儲かった人がFXで失敗するのは何故か」っていうことと、「寝てるだけで儲かる方法」を紹介していきます。

愚者
愚者

え!?
僕みたいな無能でも寝てるだけで儲かるんですか!?

のぶろう
のぶろう

もちろんですよ。けど先に裁量の話からします。
株で上手くいった人がFXで損するってパターン、そこそこあると思うんですよ。なぜ株のテクニカルトレードで儲かった人がFXで上手くいかないのかっていうのには明確な理由があると思うので、まずはそちらから話していきたいと思います。

通貨ペアのトレンド判断

のぶろう
のぶろう

これはドル円のチャートです。このチャートを見て上昇トレンド、下降トレンドのどちらだと感じますか?

愚者
愚者

上昇トレンドだと思います!

のぶろう
のぶろう

はい、パッと見だとこのチャートではドルが買われて円が売れられているというように見えます。ではこの時本当にドルが買われて円が売られていたのかというのを見てみましょう。

通貨単体のトレンド判断

のぶろう
のぶろう

上の2つのチャートは先ほど見せたドル円のチャートを分解して通貨単体にしたチャートです。左が円、右がドルです。
このチャートは「mataf.net」というサイトで無料で見ることが可能です。

Currency index
愚者
愚者

このサイトでは色々な通貨単体のチャートが見れるんですね。
無能な僕でも一目でその通貨が買われてるか売られてるかがわかるなぁ…

のぶろう
のぶろう

ドルも円も両方とものチャートが下降トレンドで、両方ともの通貨が売られていることが分かります。
ドル円のチャートを見たときは、ドルが買われて円が売られたと思ったかもしれませんが、実際には両方とも売られていたんですね。

愚者
愚者

通貨ペアのチャートがパッと見で上昇トレンドだからって、綺麗に買いと売りが分かれているというわけでは無いんですね…無能なので知りませんでした…

のぶろう
のぶろう

ドルが売られているが、それ以上に円が売られたことによって、ドル円のチャートは上昇トレンドになっていたというわけですね。

のぶろう
のぶろう

FXっていうのは何かを買うためには何かを売らないといけません。例えばドル円をロングする場合には、ドルを買って円を売ってます。
というわけで、ドルも円も売られているということは、裏では何かの通貨が買われているというわけです。

愚者
愚者

深いなぁ…
通貨のトレードがこんな構造になってるなんて無能な僕は知らなかったよ…

のぶろう
のぶろう

この時買われてたのはユーロとポンドでした。特にポンドが買われています。
通貨相場を全体的に見ると円やドルが売られて、ユーロやポンドが買われるという形になっています。
ということで、ドル円というチャートにはあまり主体性は無いという感じだったんですね。

のぶろう
のぶろう

このように、通貨単体のチャートを確認することによって、資金がどのように流れているのかというのを把握することができます。
通貨ペアチャートでは2つの通貨の強弱の結果しかみえませんが、それだけで分かる情報はあまりにも少ないと言えます。

愚者
愚者

僕は無能だからドル円のチャートだけ見て色々判断してたけど、今回の話で明らかにそれでは情報不足だって思ったよ…

FXで重要なのは通貨の組み合わせ

のぶろう
のぶろう

今回の切り取った期間で最高効率の通貨の組み合わせは円売りポンド買いだったということで、上がポンド円のチャートです。
ドル円では下から上まで約200pipsだったのに対して、ポンド円では下から上まで約800pipsになっています。

のぶろう
のぶろう

今回、ドル円をLしていたとすれば、円安方向に動いたので儲かるには儲かるんですが、ドル安でもあったので半分正解という感じです。
FXでは何を買って何を売るのかという概念が非常に重要になってくるということですね。

愚者
愚者

円を売るって判断をしたときに、何を買うかってところで、今回においてはドルという選択肢は不正解なんですね…
株とは全然考え方が違う…

のぶろう
のぶろう
株の場合には、実際には円を売って株を買っているわけですが、円のボラティリティに対して株のボラティリティが大きいので、円の動きはある程度無視できます。
円を無視できるという観点から見ると、株のチャートは1つの要素で生まれていると言えます。
愚者
愚者

株は1日で10パーセントとか動くのもザラだけど、円が1日で動くのって大体1%以下だからね。
株のボラティリティの方が圧倒的に高いのは無能は僕でもなんとか理解できるよ。

のぶろう
のぶろう

ですが、ドル円などのメジャーな通貨ペアの場合には、ドルも円も近いボラティリティを有しているので、片方の要素を無視することができません。
つまり、チャートは2つの要素で構成されるということになります。

のぶろう
のぶろう

1つの要素で構成されたチャートと2つの要素で構成されたチャートが同じ動きをするわけがなく、株とFXのチャートは似て非なるものになっています。
なので株のテクニカルトレードで勝てたして、その手法をFXに当てはめても上手く機能はしないんですね。構成が全く違うので。

愚者
愚者

なるほど…。ボラティリティの観点から見ると、FXと株ではチャートを構成する要素が違うんですね…。
チャートの違いでテクニカルの有効性が大きく変わってくるのは無能な僕でもわかります…

のぶろう
のぶろう

通貨ペアのレートが上昇、下降する場合には上記のパターンが考えられます。
ドル>円なら上昇、ドル<円なら下降するわけですが、ドルと円を単体で見た場合には組み合わせがこれだけあるわけです。

のぶろう
のぶろう

今回の最初のドル円のチャートであれば「USD↓ JPY↓↓」に該当するわけです。
最高の利益が狙えるのは「USD↑ JPY↓」の組み合わせなので、実際のところドルは買うべきではなかったという感じです。

愚者
愚者

通貨の選択がここまで重要だって僕は知らなかったよ…
確かにドル買いは間違いだよね…

のぶろう
のぶろう

FXにおいて、通貨の組み合わせが非常に重要であるということが、ここまでの説明で分かると思います。
勝ちを大きくして負けを小さくすることを実践するのであれば、組み合わせを最適化することは必須になってきます。

通貨の強弱を把握するための便利ツール

のぶろう
のぶろう

上のチャートはある地点をゼロとして、そのゼロ地点からメジャー通貨の資金の流れを表示したものです。上に行けば行くほど買われている、下に行けば下に行くほど売られているということになります。
1つのチャートでメジャー通貨の資金の流れを見れるのでメチャクチャ便利なツールです。↓のサイトで無料で見れます。

Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
外国為替市場(FX)における主要通貨(USD・EUR・JPY・GBP・AUD・CHF・CAD・NZD)の相対的な強弱のチャートを掲載しています。USDJPY、EURUSDなどの通貨ペアの動きからはわかりにくい、通貨単体の強さがひと目でわかります。
愚者
愚者

無能な僕でも一目で通貨の強弱が分かります!

のぶろう
のぶろう

また、株と異なる点として、何かが買われる場合には何かが売られるという性質上、通貨には上がっているものと下がっているものが常に存在します。
例えば株の場合は、経済にとって悪いニュースが出た場合、株全体から資金が引き上げられ、ほぼすべての株価が低下するようなケースがあります。
株同士が資金を取り合うのではなく、株全体が売られて、円が買われるというような感じですね。

愚者
愚者

リーマンショックとかライブドアショックとかそういうやつですね。
無能だから意識してこなかったけど、株が売られるってことは円が買われるってことなんですね。

のぶろう
のぶろう

FXにおいては通貨同士が資金を取り合います。もちろん、通貨から株やコモディティに流れる資金もありますが、通貨の占めるサイズが大きいので、株やコモディティに流れる資金はある程度無視できます。
通貨から別のものに資金が抜けていくのを考慮する必要がないと考えると、一定量のパイの取り合いを続けているのがFX市場であると言えます。

愚者
愚者

通貨から株に一気に資金が流れたり、退いたりするのとは違って、通貨のやり取りは他の通貨とになってしまうんですね。
だから、すべての通貨が買われたり売られたりするという局面はほとんど考えられないってことですね…

のぶろう
のぶろう

ちなみに、通貨単体のチャートをMT4上に表示させられる超絶イケてるツールが存在するので↓に紹介しておきます。

FXとは何か?ということについて

のぶろう
のぶろう

発表の総括になります。
FXのレートとは通貨と通貨が組み合わされて生まれた数字です。そこからは通貨単体の強さは見えません。
通貨の組み合わせを最適化することで、利益を大きくすることが可能になるので、組み合わせを考えるというのは非常に重要なことです。

のぶろう
のぶろう

株とFXではチャートの作りや資金の流れの構造が根本的に異なるので、同一視はできません。
この違いが、株で上手くいったトレーダーがFXでは上手くいかないという理由になっていると思います。
その溝を埋めるためには、通貨単体の強さを見ることが重要になってくると思うので、今後FXをやっていくのであれば通貨単体の強さを見るようにすることをオススメします。
はい、これにて第一部は終了!

寝てるだけで儲かる方法について

のぶろう
のぶろう

ここまで聞いて「FX難しいから無理~」って人も多いのではないかと思います。でも、実は寝てるだけで金が増える方法があるんです!
株だと流動性の問題もあって嵌め込みがありますが、FXの流動性なら嵌め込みはありません。
皆で共存共栄、仲良くお金を手に入れることができます。

愚者
愚者

え…みんな揃ってお金を手に入れることができるんですか!?
でもきっとやることが一杯あるんだろうなぁ…

のぶろう
のぶろう

最初に環境の構築をする必要はありますが、環境の構築が完了したら、後はシステムが勝手にトレードしてくれるので、その後は何もする必要は一切ありません。

愚者
愚者

環境を作ったら、後は何もする必要が一切ないなんてすごい…

のぶろう
のぶろう

FXには自動売買というトレードスタイルがあり、あらかじめシステムをセッティングしておけば、そのシステムのプログラムによってトレードをしてくれます。
そのシステムに優位性があれば、勝手に金が増えていってしまうということですね。

愚者
愚者

自動売買…怪しいなぁ…

のぶろう
のぶろう

MT4というトレードプラットフォーム上で動く、自動売買を行ってくるシステムのことをEA(エキスパート・アドバイザー)と言います。

愚者
愚者

MT4にEAをセッティングしておけば、あとは勝手に売買をしてくれるという感じなんですかね…
横文字が増えてきたので無能な僕には理解が難しいです( •́ㅿ•̀ )

のぶろう
のぶろう

これが発表当時の僕のシステム。好調を維持していておおよそ20%近くまで行っていました(その後ジワジワ削られてしまいこの年は年初+10%前後で終了)
発表当時が天井でしたね( •́ㅿ•̀ )

のぶろう
のぶろう

このシステムは自分で作ったのではなく、一般に販売されているものを購入して使っています。
システムは1口座に何個でも入れられます。僕は当時3つのシステムを使っていました(今はもう数個増えてる)
システムの種類はたくさんあるので見極める能力は重要になってきますが、僕と同じシステムを購入すれば同じ成績を出すことが可能です。

愚者
愚者

ええ!?
自作する必要がなくて、市販のシステムを買ってきて動かしておくだけで金がふえちゃうんですか!?

のぶろう
のぶろう

こんな感じで、良いシステムを使ってリスクをコントロールすれば、安定した収支を出すことも可能です。
もちろん、システムは万能ではないので、常に勝てるというわけではありませんが…

日本の自動売買業界の現状など

のぶろう
のぶろう

システムが売ってると言っても、大半のシステムは優位性に欠けたものです。例えば日本で一番売れてるEA(発表当時)の実際の取引結果が↑です。
利確10pips、損切200pips固定で最大2ポジション持つというもので、最大で喰らうときは400pip(4円幅)喰らうというリスクリワードがとてつもなく悪いシステムになっています。

愚者
愚者

無能な僕でもこのシステムはヤバいって分かるよ…

のぶろう
のぶろう

販売開始から半年くらい負けなしだったので、優秀なシステムと判断して買われたようです。こんなもん運だろw
ある程度の期間成績が良ければ、こんなシステムでも売れるってことで、こういった粗悪なシステムは大量に出品されているのが今の日本の自動売買環境です。

愚者
愚者

どの業界にも僕みたいな愚かなカモはいるんだなぁ…

のぶろう
のぶろう

このEAをこのサイトで一度レビューしたことがあって、強めに批判したら信者にコメントで突撃されました…
今日久々に確認したら余裕で収支マイテンしたあげくに販売停止になっていました。そらそうよ。

のぶろう
のぶろう

ってわけで、システムを選ぶのには色々と見るべきポイントが多く、単純に成績が良いから買って良しというわけではありません。
どのシステムを使うのかというのが、自動売買におけるパフォーマンスのメインの部分になるので、見極めるスキルを付けていくことが重要です。

愚者
愚者

システムを見極めるスキルが重要なんですね…
無能な僕にできるんだろうか…

のぶろう
のぶろう

良いシステムを見つけてしまえば、あとは放置しておけば資金が増えていく可能性が高いです。良いシステムであってもどの相場でも勝てるわけではないので、いわゆる不調期みたいなものはあります。

のぶろう
のぶろう

EA以外でも、ブローカーの選び方とか、パフォーマンスに影響を与えるものはありますが、今回は触りということでパフォーマンスに最も大きく影響を与えるシステムに焦点を絞って話しました。

のぶろう
のぶろう

システムを選ぶ際に注意すべきことは、売れてるから大丈夫ってことではないということ。人気の商品にも地雷はたくさんあります。
バックテスト、実際のトレードの結果が良いのは当然ですが、リスクリワードが極端に悪くないかなど、色々な角度からシステムを見ることで、ハズレEAを購入してしまう確率は減少すると思います。

愚者
愚者

ものすごく分かりやすい説明で、無能な僕でもFXと自動売買のことが理解できたよ!

まとめ

てなわけで勉強会の資料を使って話した内容を記事にしてみました。実際はもっと突っ込んで喋ったこともあるけど、書く気力が尽きてしまったのでここで終了です。重要なことは大体書いたつもりです。

FXのチャートの構造だとか、資金の流れの性質だとかはかなり重要なことだと思うんだけど、書籍にはあまり書かれていないです。なんでだろうか…。僕が気付きを得たのもネットだし。

FXをこれから始めるという人や、初心者にとっては新しい視点になるのではないかと思います。チャートの見方が根本から変わるというのは相当にデカい。

自動売買については、このサイトで色々と書いているので興味があれば適当に読んでもらえればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました