どうもこんにちは。ハイペースで記事の更新を続けているぼくです。
ネットサーフィンをしていたらとあるFX系サイトで「ソーシャルトレード(コピートレード)」なるトレードスタイルが存在し、それなりに検索されているようなので、記事にしようと思った次第です。
特に冒頭で書くこともないので本題に入っていきたいと思います。
今回の記事ではソーシャルトレード(コピートレード)がオススメできるのかということや、やり方や失敗のリスクについて語っていきます。
ソーシャルトレード(コピートレード)とは
「ソーシャルトレード」とは、自身でトレーダーを選んで、そのトレーダーのトレードを自身の口座に紐づけてコピーさせるというもの。いわゆるコピートレードである。
自動でトレードが完結するので、自動売買の一種と言える。海外では結構メジャーなPAMM(パム)やMAM(マム)と似たようなトレードスタイルになっている。
何が「ソーシャル」なのかというと、プラットフォームの作りがSNSに近くなっていてトレーダーをフォローすることでコピーをすることができるということです。
というわけでソーシャルトレードっていうのは一般的に言うコピートレード、PAMM、MAMなどと実質的には同一なものになっています。
上手いトレーダーをフォローしておけば勝手にお金が増えていくというのが期待されて、ユーザーはそれなりにいるのだとか…
なんか知らんけどSPA!でも記事になってました。読んでみたけど、SPA!の記事はステマ感満載でした( •́ㅿ•̀ )
SPA!によればソーシャルトレードは小遣い稼ぎに最適でオススメって感じらしいです。
サービスを提供している会社について
ソーシャルトレードでメジャーな会社は「INSTANTRADE(インスタントレード)」というところらしい。概要をサイトから抜粋してておきます。
INSTANTRADE(インスタントレード)とは?
INSTANTRADEは世界中の優れたトレーダーと同じ売買取引を行うことを実現させた新しいFXの形(ソーシャルトレード)を搭載しています。トレーダー選択(フォロー)はランキングや取引履歴が公開されているので、その中から好みのトレーダーを選ぶ(フォロー)するだけで、そのトレーダーと同じタイミングで自動売買を行います。
トレーダーの売買シグナルを最低1口から選択し、実際の取引結果を確認しながら口数を増減し取引量を調整することが出来る新しいシステムとなっています。
インスタントレードは日本人向けのサービスで、サイトは全文日本語になっている。
公式サイトには「INSTANTRADEを利用するにシステム利用料・手数料といった料金が発生することなく、無料にてご利用いただけます。」と記載があり、利用については完全無料とのこと。
特別なツールをダウンロードする必要もないし、やり方は非常に簡単で敷居は低い。ランキングや条件でトレーダーを絞り込むことも可能。
日本人が恐らく運営しているんだろうけど、会社の所在地はセーシェルにあるのでオフショア法人ですね。
オススメできないものにはアフィリンクを入れないというポリシーがあるので、↓のリンクはノンアフィになっています。
問題点について
ここからはソーシャルトレード(コピートレード)のデメリットについてです。ごく一部のまともなPAMMなどの場合は該当しないものもあります。
利用可能ブローカーが限られる
INSTANTRADEの利用方法についてですが、口座開設後に指定の口座に入金して、その入金額をトレード資金として運用することになる。
まず、1つ目の問題は利用するブローカーが選べないということ。「システム利用料・手数料といった料金が発生しない」ということで、自前のブローカーを使ってそのブローカー側で利益を出していると思われます。
こういうブローカーはほぼ確実にB-bookだし、スプレッドも広めに設定してあるので、客の注文を呑むことで利益を上げるビジネスモデルになっている。(B-bookの意味が分からない人は↓の記事参照)
ヤバいブローカーだと、スプレッドを一気に広げて損切をさせたり、約定履歴の書き換えとかそういうこともやってくる。というわけでブローカーが見えないってのは結構厳しい。
海外ブローカーだと出金拒否とかも普通にあるので、トレードに失敗して損するだけならまだましって感じです。見る目が無いと海外ブローカーを使用するリスクはかなり高いです。
※INSTANTRADEが悪徳というわけでは無く、一般的に海外ブローカーを選ぶのは難しいという意味でリスクがあるという意味です
トレードの優位性が見えない
ソーシャルトレードの場合には、自身でトレーダーを選択して、そのトレードをコピーすることになるのだが、トレーダーが本当に優位性を持ったトレードを行っているのか判断するのは非常に難しい。
収益ランキングとかで、儲かっている人が誰かというのは分かるようにはなっているが、ナンピンやマーチンのような高いリスクを取ったスタイルで瞬間的に良い成績を出しているという可能性も十分にある。
記事を書いている時に、INSTANTRADEの収益1位の成績を見に行ったら勝率が95%くらいでそっ閉じしました。明らかに失敗したら一撃死トレードしてるでしょこれは…
中にはまともなトレーダーもいるのかもしれないけど、判断材料があまりにも少なく、優位性を持ったトレーダーを探すのは困難を極める。
値幅に対する収益が悪い
システム利用料は無料ということにはなっているが、それではこのビジネスは成り立たない。
コピーされる側にも報酬を支払わないといけないので、単純にブローカーを運営するよりもコストがかかるし、どこかで利益を上げなければならない。
ユーザーから利益を生み出す必要があるが、これは広めのスプレッドで解決される。ここはシステム利用料の代わりと割り切って受け入れるしかない部分ではあるが…
例えば他のブローカーであればスプレッド1で10pipsの値幅を取れて+9pipsところが、ソーシャルトレードではスプレッド3で10pipsの値幅を取って+7pipsというようなことになるので、そこが大きな隠れコストになる。
通常のトレードであれば儲かったエントリー、イグジットタイミングあっても、ソーシャルトレードの場合は隠れコストでトレード失敗になる可能性があるというリスクがある。
成長が無い
ソーシャルトレードはたとえ儲かったとしても、得るものは金以外にほとんどない。優位性のあるトレードのやり方を学ぶことができないというのは痛い。
もちろんトレードをする理由は金を得ることなんだけど、長期にわたって勝ち続けることを目指すのであれば、学びが必要になる。
ソーシャルトレードは、単純に勝っているトレーダー(それも優位性が見えにくい)のトレードを自動でコピーするだけなので、何かを学ぶということは難しい。
そもそもFXで勝っているトレーダーが少ない
そもそもの話になるんですが、FXで長期にわたって勝っているというトレーダーは非常に少ないです。
ということで、ソーシャルトレードでコピーをできるトレーダーの中でも勝ち続けられているという人は一握りになっています。
ランキング上位の人はその期間では勝っているけれど、その成績は瞬間的なものだし、ナンピンやマーチンを使えば、勝率は高くなるし負ける確率自体は低くなる(負けるときは壊滅するが)
本当に勝てるトレーダーを探すというのは非常に難しいことで、むしろ自身が裁量トレードで勝つことより難しいと思う。
ソーシャルトレード(コピートレード)に対する評価
ここまで読めばはっきりという必要もないとは思うんですが、一応言っておくと、ソーシャルトレードはオススメできないトレードスタイルです。
少ない情報から勝ち続けトレーダーを見つけるのは至難の業であるし、トレードコストも非常に高くつく。そして仮に勝てたとしても何かを学ぶことはできない。
「優れたトレーダーと同じ売買取引を行う」というのは聞こえは良いが、実際のところそのトレードで儲けるというのは簡単なことではない。
EAを用いた自動売買のように詳細な統計が取れるわけでもないし、優位性を保ち続けるのは困難。ってわけでやる価値は無いというのが僕の見解です。
他のソーシャルトレードサービスについて
ここまで書いてさらに色々と検索したら「みんなのシストレ」でもどうやらソーシャルトレードサービスを行っているとのこと。事前にもっと調べてから記事に着手すれば良かった…
こっちもオススメできるわけでないので↓はアフィ無し
みんなのシストレは、無料でトレードシステムを使えるという人気のサービスです。利益の源泉はソーシャルトレードと同様に広めのスプレッドになっている。
こちらも特別なツールを用意する必要はなく、やり方は非常に簡単。
昔はシステムの利用だけだったが、今はリアルトレーダーのコピーもできるようになったらしい。
INSTANTRADEとの大きな違いはみんなのシストレは完全に国内運営の企業であるということ。国内業者なので出金拒否のリスクはほとんど無いのがメリットではある。
とはいえ、上記で紹介したソーシャルトレードの問題点を解消できないのでオススメはできません。INSTANTRADEとみんなのシストレどっちかを選べって言われたらみんなのシストレを渋々推すって程度です。
まとめ
FXにおける自動売買の種類として話題になりつつあるらしいソーシャルトレードだけど、個人的には利用することはあり得ないというのが感想です。
自動売買やりたければ、普通にEA買ってきてシステムでトレードすればいいと思います。スタートのコストはかかるけどもランニングコストはほとんどかからないし、何よりもリターンが削られないのがデカい。
システムを選ぶという部分では開示される情報は多く、学んでいくことでトレーダーとしての成長も見込めるし、収支の向上にもつながる。
ってわけで、ソーシャルトレードとかコピートレードとかに手を出すのではなく、ちゃんと勉強してトレードに真摯に向き合えってことですね。投資ってそんな簡単に勝てねーから。
最初は失敗してもいいので、自分で意思決定してリスクを取ってトレードをしていくのが一番だと思います。
殴り書き気味になってしまったけど、今回は以上。
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