2015年のFX関連ニュースで打線組んだったwwww

FXコラム

2015年にあったFX関連のニュースを1年の総括としてまとめてみようと思います。

どうやってまとめようか考えた際に「◯◯で打線組んだ」スレを見かけ、コレで行ってみようと思った次第です。

一部、僕個人の趣向を大きく反映したニュースもあるが、基本的には真面目にニュースを選んでいます。

タイトルはふざけてるけど記事の中身はまともなので、暇でしょうがないという人は時間潰しにでも読んでもらえればと思います。

2015年のFX関連ニュースで打線組んだったwwww

1(中)米国が9年半ぶりに政策金利を引上げ
2(二)ギリシャのデフォルト危機でユーロに懸念
3(左)2/24中国経済の不審で急激な円高に
4(一)無限介入廃止でスイスフラン大暴騰
5(遊)米ドル/日本円が13年ぶりに高値更新(125.86)
6(三)南アフリカランド/円が過去最安値を更新
7(捕)ドラギショックでユーロ暴騰
8(右)伝説のFXトレーダーマサフン完全引退
9(投)取引高世界第3位のアルパリUK破綻
 
異論は認める

1(中)米国が9年半ぶりに政策金利を引上げ

イエレン▲連邦準備制度理事会の議長ジャネット・イエレン氏

米国は2015年12月16日に7年に及ぶゼロ金利政策を解除して政策金利を引き上を実施。

過去、リーマン・ショックやサブプライム危機などで日本・EU・米国は多大なダメージを負うことになりました。

経済を回復させるために各国は金利引下げ・金融緩和などの様々な経済政策を行い、経済の回復に務めました。

上記3国の中でも、米国は高い回復力を示し、雇用の向上や株価の上昇など景気の回復傾向が強い。

そこで、バブルのリスクを避ける為に政策金利の引き上げを実施したのですが単純に好景気に後押しされたのではなく仕方なく金利を上げた感もある。

中国の経済不振もあり、米国は先行き不透明な中での金利引き上げとなった形になりました。

なお、利上げ発表の際には既に織り込み済みだったので相場はほとんど動かなった模様。

2(二)ギリシャのデフォルト危機でユーロに懸念

バルファキス財務相▲借金大国ギリシャの財務相バルファキス氏の勇姿

2015年の夏頃に日本でも大きな注目を集めていたのが、ギリシャのデフォルト問題

ギリシャは数年前から経済的に危機的な状況に陥っていましたが、問題は何度も先送りにされていました。

まずは2015年の2月にギリシャに対する金融支援の期限がありましたが競技の結果4ヶ月延長して先送りに。

そのあたりから日本でもギリシャの情勢が大きく注目されるようになりました。

デフォルト・ユーロ圏離脱の可能性も現実味を帯びていたこともあり、相場は不安定になっていました。

最終的には2015年7月にギリシャの支援は合意、ユーロ圏離脱・デフォルトは回避されました

一応、問題は解決されたという形にはなったのですが、ギリシャが債務を返却するのはほぼ不可能なので数年後にまた同じ問題が発生することは間違いないでしょう。

ユーロの不安定は2016年にも何かしらの問題を起こすのではないかと思われます。

3(左)8/24中国経済の不審で急激な円高に

2015年8月24日の地獄

中国の経済は世界にも大きな影響を与えるまでに成長し、中国の株価のニュースを見かける機会も多くなっています。

2014年にはシャドーバンキング問題がクローズアップされ、中国のバブル崩壊は間近であると言われたこともありました。

中国の経済については諸説あり、中国のバブルはもう崩壊していて後は緩やかに後退していくという説もある。

バブルが既に崩壊しているか否かは置いておいて、中国の経済不振によって世界的な株安を引き起こすケースが増えています。

また、リスク回避のために日本円が購入されて円高になることも数回ありました。

特に大きな動きを見せたのが2015/8/24のことで、中国の経済不振を発端とした世界同時株安が起こり、世界中の株から流れた資金が日本円に流入しました

結果として米ドル/円のレートは120.00を割り、パニック売りなどで下落はさらに加速。

米ドル/円のレートは1日で500pips以上の下落を見せ、116円前半まで急落しました。

このに下落によってストップ注文を入れていなかった多くのトレーダーが退場を余儀なくされたようです。

4(一)無限介入廃止でスイスフラン大暴騰

スイスフランショックEURCHF

個人的に、2015年にあったFX関連のニュースの中で1.2を争う出来事が「スイスフランの無限介入廃止」です。

スイスはユーロ危機をきっかけに、2011/9からユーロ/スイスフラン(以下:EUR/CHF)のレートを1.2以上にすることを定めました。

つまり、EUR/CHFのレートが1.2以下になりそうであればスイス国民銀行がユーロを購入してスイスフランを売るということです。

スイスは事実上の無限介入によってEUR/CHFのレートが1.2以上になるようにレートを維持していました。

問題が発生したのは2015年1月16日のことで、スイスが突如無限介入を停止することを発表。

スイスフランは大暴騰を起こし、一瞬にしてEUR/CHFのレートは2,000pips下落し、最終的には3,800pipsの下落を記録しました(380pipsではなく3,800pips)

短時間で3,800pipsものレート変動が起こるのは、史上初のことで為替市場は混乱を引き起こしました。

スイスフランというごく限られた国でしか流通していない通貨の問題であるためか、このニュースは日本ではほとんど報道されませんでした。

この問題によって、数千万円の借金を背負ってしまったトレーダーも存在しているそうだ。

トレーダーはこの問題から、ハイレバレッジ・ハイリスクトレードの危険性をしっかりと学ぶべきでしょう。

5(遊)米ドル/日本円が13年ぶりに高値更新(125.86)

ドル円高値更新

2015/6/4に米ドル/日本円は13年ぶりに高値更新を記録しました(レートは125.86)

サブプライム危機やリーマン・ショックの影響で円高になっていたのですが、徐々に円安が進み、遂に13年前のレートを更新しました。

日本は輸入よりも輸出が多い国なので、基本的に円安になった方が国全体としては景気がよくなります。

この時期には日経平均株価もどんどんと上昇しており、ここ数年の日本には無い好景気感が漂っていました。

ということで、これはどちらかと言えばポジティブなニュースであると言えます。

しかし、円安記録を更新後は徐々に円高方向に動いており、記事を書いている現在(2016/1/11)は120円を割っています。

6(三)南アフリカランド/円が過去最安値を更新

ランド円チャート

2015年は南アフリカランドに代表される高スワップ通貨の価値が下落する傾向にありました

高スワップ通貨は買い方向のポジションを持っているだけで大きめの金利がもらえます。

そのため、南アフリカランドの買いポジションをスワップ目的で長期に渡り保有するトレードをしている人もいます。

南アフリカランド以外だと、ブラジルレアルやトルコリラなども高スワップ通貨に該当します。

基本的に、高スワップ通貨を使用している国は経済が不安定であり、経済的なリスクがあるとリスクオフで売られる傾向にあります。

今年はギリシャ危機を発端としたEAの不安定さ、中国バブル崩壊のリスクなどがありその度に高スワップ通貨は売却されました。

そして、2015/12/11に南アフリカランド/円のレートは過去最安値を更新しました(ブラジルレアル/円、トルコリラ/円も2015年に安値を更新しています)

スワップ金利目当てのトレードをしていて、含み損が大変なことになっているトレーダーも多くいるようです。

記事を書いている現在、2016年が始まってまだ10日くらいしか経っていませんが南アフリカランド/円のレートはさらに安値を更新しています。

しかも、2016/1/11は相場のオープンと共に南アフリカランド/円のレートが暴落し30分で7.2⇒6.4の動きを見せました(USD/JPYに換算すると10円レベルの暴落)

スワップ目当てで購入したはいいものの、証拠金不足で強制ロスカットを受けている人もいるようです。

このニュースは、たとえスワップ狙いのトレードだとしても損失のあるポジションを持ち続けるのではなく、しっかりと損切りをすることが大切であることを僕達に教えてくれますね。

7(捕)ドラギショックでユーロ暴騰

ドラギショックチャート

2015/12/3に行われた欧州中央銀行(ECB)の総裁であるドラギ総裁の会見での発言が、ユーロを暴騰させました

ドラギ総裁の発言によって、ユーロ/米ドル(以下:EUR/USD)のレートは数時間で400pipsも上昇

元々、欧州中央銀行はユーロ安を目指していて、緩和を行うなどユーロを安くするような政策をとっていました。

会見の少し前には、強力な緩和策があることを匂わせており、為替市場では会見でドラギ総裁の口から強力な緩和策が発表されることが予想されていました。

しかし、会見で発表されたのは予想を大きく下回る緩和策であり、失望によってユーロは買い戻され、ユーロは暴騰しました。

上に紹介したスイスフランショックに比べれば微々たる動きなのですが、取引量が多いEUR/USDでこれだけの動きがあったのは異常なことです。

ドラギ総裁が事前に調子にのった発言をしていなければ、今回のドラギショックは起らなかったと言われています。

まさに「口は災いのもと」を体現したニュースであると言えますね。

8(右)伝説のFXトレーダーマサフン完全引退

マサフンの思い出

知らない人も多いだろうが、2014年に彗星の如く現れた伝説のFXトレーダーが存在します。

それが「マサフン」です。

マサフンは自身のトレード結果を公開できる「ファイナンススタジアム」でトレードを公開し、注目を集めたFXトレーダーです。

ファイナンススタジアムはYJFXの口座と連動していて、リアルタイムでトレード結果が更新されるようになっています。

ファイナンススタジアムには数多くのトレードが登録をしており、互いに切磋琢磨しながらトレードをしています。

ファイナンススタジアムでは注目されているトレーダーが何人かいるが、その中でも最も注目を集めたトレーダーはマサフンでしょう。

マサフンがファイナンススタジアムに現れたのは、2014年の4月頃のことで、登場してまもなく豪快なトレードで損失を積み上げていきました。

その圧倒的なトレードスタイルが2chで注目を集め、2014/5/6にマサフンの専用スレ「マサフンFX★1日目」が立ちました。

顔も素性も分からない一般のトレーダーだったマサフンだが、専用スレが立ってから注目度は爆発的に上昇。

マサフン専用スレ▲賑わいを見せるマサフン専用スレ(スレタイからも愛されていたことがわかる)

リアルタイムで更新されるマサフンのトレードに一喜一憂する人たちのレスで、マサフン専用スレは賑わい、最終的にマサフン専用スレはpart52まで伸びました。

数回に渡りトレード休止と復活を繰り返していたマサフンだったが、2015/08/28にアカウントを消去し完全に引退

マサフンは引退をしてしまったものの多くのフォロワーを生み出し、マサフン引退後もファイナンススタジアムにはマサフンの後継者が切磋琢磨しています。

マサフンのフォロワー▲マサフン引退後も切磋琢磨しているマサフンのフォロワー達

9(投)アルパリUK破綻

アルパリ破綻

スイスフランショックの影響によって2015年1月16日に大手FX業者であるアルパリUKが破綻しました(スイスフランショック当日に破綻している)。

破綻の理由は、スイスフランの大暴騰による顧客の損失をカバーすることができなかったからです。

海外口座はハイレバレッジでトレードができるのでトレードの中には残高がマイナスになり、アルパリはその損失を補填することがでませんでした。

アルパリは当時、取引高世界第3位の超大手企業であり、多くの投資家が影響を受けました。

超大手FX業者を一瞬で破綻に追い込んだことからも、スイスフランショックの影響の異常な大きさが伺えます。

アルパリは日本にも進出しており、アルパリグループの子会社「アルパリジャパン」はMT4使用可能であったため、多くのシステムトレーダーに利用されていました。

僕も当時はアルパリジャパンを利用していましたが、親会社の破綻によってアルパリジャパンも取引中止になり、出金を余儀なくされました。

アルパリUK以外のFX業者も大きなダメージを負い、それぞれのFX業者が対応に追われました。

FX業者の中には、対応に失敗して大きく評判を落としたところもある(例えば、大手FX業者のFXDDはゼロカット反故+約定レートずらしという悪行を行い、トレーダーに入金補填を請求しました

アルパリUKの破綻は、投資のリスクを改めて思い知らされる強烈な出来事であると言えるでしょう。

まとめ

2015年には多くの事件がありました。

恐らく、多くのトレーダーが外国為替市場からの退場を余儀なくされたのでしょう。

個人的にはリスクの高いトレードは好みではないので、平穏な相場に期待したいですがきっと2016年も同じように多くの事件が起こるでしょう。

相場は年始からさっそく波乱の様相を見せているが、できるだけリスクを回避して2016年も為替で生き残っていきたいと思います。

こんなくだらない記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。打線・オーダーに異論があれば、コメントでどうぞ。

以上「2015年のFX関連ニュースで打線組んだったwwww」でした。

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